札幌にも水不足の危機があり得るのか? 酷暑の夏がこのまま続くとどうなる?

大好き札幌
スポンサーリンク

暑いですね。毎日毎日。

「爽やかな夏」が売りの北海道がどうしたのか。

札幌も7月16日以来連続で30度超えの真夏日。7月19日には21年振りに35度の猛暑日を記録。
土用の丑の日、7月28日も再度猛暑日を記録し、我が家もささやかながら鰻を食して耐え忍びました。

灼熱の太陽が朝から容赦なく照りつけ、よくまあ毎日毎日こんなに晴れるもんだと感心します。

7月8日からもう3週間以上まとまった雨が降っていないので、朝晩の庭の水撒きに気が抜けません。
花は枯れ、芝生は黄色く、野菜もげんなり…。
農家のご苦労が身に染みる毎日です。

8月8,9日は東京オリンピックのマラソンが札幌で行われますが、気温の低さを期待して札幌に来るのに大丈夫かと心配になります。
コース沿道の知人は、市が沿道を飾るために花を植えたのはいいけど、町内会として協力している水撒きがこんなにキツイことになるとはと嘆いてました。

この先の予報を見ても、しばらくは同じような天気が続くようですし、さすがに札幌でも水不足にならないのか心配になってきました。

というわけで、札幌市水道局にこの夏の状況と見通しについて聞いてみました。

スポンサーリンク

札幌市の水源とダム

水不足になるかどうかの前に、この機会に札幌市の水源やダムなどについてちょっと勉強してみました。

人口約200万人を擁する札幌の水がめは、ほとんどが市内中心を流れる豊平川で、市の水源の約98%を豊平川から取水しています。

<札幌市水道の水源内訳>

(札幌市水道局ホームページより)

この豊平川の水を貯水しているのが、豊平峡ダム定山渓ダムの2つのダムです。

貯水量は、豊平峡ダムが47,100,000㎥
どのくらいの量かイメージが湧きませんが、札幌ドーム31杯くらいだそうです。

定山渓ダムの方は、さらに大きい82,300,000㎥
札幌ドーム何杯分かは、記載がありませんでしたが、ご興味のある方は豊平峡ダムのデータを参考に計算してみてください。

取水量は豊平峡ダムの方が多いですが、貯水余力は定山渓ダムの方が大きいようです。

豊平峡ダムはボクも子供たちを連れて何度か行きましたが、市内からも比較的近く、手軽に大自然が満喫できるなかなかナイスな観光スポットです。
自家用車では途中までしか行けず電気バスに乗り換えて行くのですが、峡谷や滝などの景色をのんびりと楽しみながら、最後トンネルを超えると雄大なパノラマが広がります。
行ったことない方には是非お勧めのスポットです。

豊平峡ダム
豊平峡は、豊平川の治水である豊平峡ダムを中心に湖と緑が織りなす雄大な自然の景観美あふれる、札幌有数のレジャー・スポットです。

ダムに水はあるのか? 水源の現状

さて、この酷暑の中で2つのダムの水は干上がっていたりしないのか…。

本州などで水不足になるとよくテレビなんかで映されますよね。水面が極端に下がったダムの姿が。

我らが豊平峡ダム・定山渓ダムの現状はいかに⁉

札幌市水道局さんに伺ったところ、

  • 定山渓ダムは計画水位にほぼ満水状態
  • 豊平峡ダムは計画水位よりやや少なめだが、台風シーズンに備えて計画的に少なめな状態にコントロールしている

ということで、両ダムともこれから晴天続きでも渇水の心配はありません!
と大変心強いコメントをいただきました。

北海道のダムには冬の間に降った雪が豊富な水源として蓄えられており、多少の日照りくらいでは全く心配がいらないようです。
生活する上では厄介な雪ですが、それが豊かな水となって我々の生活を支えてくれていることを改めて感じました。
冬の恵みに感謝ですね。

(写真はイメージ)

新しい水源 当別ダム

さて、最後に札幌市民の将来の新しい水源についてもご紹介します。

先ほども記したように、札幌市民の水源はほぼ豊平川に頼っています。

ということは、豊平川に何らかのことがあったら、水の供給に甚大な危機が生じかねないということです。

そこで札幌市は、北海道、小樽市、石狩市、当別町と協力して「石狩西部広域水道企業団」を組織し、札幌の北側に当別ダムを建設して取水する計画を進めています。

当別ダムの総貯水量は74,500,000㎥
札幌ドーム何杯分かは、豊平峡ダムのデータを参考にご自由にどうぞ(笑)。

このプロジェクトにより、「将来需要に対する水量の確保」と「水源の分散化」が大きく改善することになります。

平成4年から当別ダムの建設と送水管の布設が進められ、既に平成25年度から先行して当別町、石狩市、小樽市へ送水が開始されています。

札幌市には令和7年度から送水開始予定で、現在、必要な設備の整備や送水管の布設が進められています。

参考までにこちらのダムについても、この夏の状況を石狩西部広域水道企業団に伺ってみました。

  • 現在の貯水位は約56mで最高貯水位(57.2m)にほぼ近い状態
  • 札幌への給水が開始していない現状では全く問題がない
  • 将来札幌への給水が始まった際には、今よりは渇水の可能性は高まるかもしれないが、懸念されるほどのものかどうか

ということで、こちらもこの日照り続きの中でも大変心強い状況でした。

最後に一言でまとめると、

雪の恵みは偉大なり!

皆さん、水のことは心配しないでこの暑い夏を乗り切りましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました