ESSAY|人と社会

秋の休日、物語と重なる時間 ~ 『タイム・アフター・タイム』

秋の三連休。家族と訪れた旅先で、一冊の小説を読み終えた。吉田修一さんのデビュー30周年記念作品、『タイム・アフター・タイム』。物語の中で流れた20年余りの歳月と、旅先でゆったりと過ごす自分自身の時間とが、どこかで重なり合うような読書体験だ...
ESSAY|人と社会

その『あなたのため』、誰のため?

「あなたのために言っているのに!」 そんな言葉を耳にしたり、つい自分でも口にしたりしませんか。でもその言葉って、本当に相手のことを思ってのこと?それとも、自分の感情の行き場探し? 一見、相手の間違いを正そうという親切心に見えて...
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「一隅を照らす―足元から、まちの構造を考える」⑤一隅から始まるまちづくり

このシリーズの第1話で、冬の札幌の生活道路について書きました。 一本の道路に雪が積もる。車がすれ違えない。高齢者が歩きにくい。子どもの通学が危ない。 どれも、ごく身近な暮らしの中の出来事です。けれど、その一本の道路を何とかしよ...
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「一隅を照らす――足元から、まちの構造を考える」④一隅から、世の中全体を見る

前回、「一隅」という言葉について、少し違った角度から考えてみました。自分が受け持つ一つの場所。それが家庭であれ、職場であれ、地域であれ、そこに灯をともすことが、やがて千里を照らす光になるのではないか、と。 ところで、ここで一つ、考え...
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「一隅を照らす――足元から、まちの構造を考える」③「一隅」は、千里を照らす光

前回、「一隅を照らす」という最澄上人の言葉から、国の宝は人であり、その先に見ていた社会である、という考察をしました。ここで、少し面白い話があります。 「一隅を照らす」は、現存する上人の自筆では「照千一隅」と書かれており、その読み方や...
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「一隅を照らす―足元から、まちの構造を考える」②「国の宝」とは、人だった

第2話 「国の宝」とは、人だった 前回、最澄上人が残した「一隅を照らす」が「国の宝」につながっていることに触れました。「国の宝」と聞けば、私たちは何を思い浮かべるでしょう。美しい寺院仏像絵画歴史的な建物 けれど最澄上人が「国宝...
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 「一隅を照らす――足元から、まちの構造を考える」①一隅を照らす

第1話 一隅を照らす 先日、ある文章を読んでいて、ふと目に留まった言葉がありました。「一隅を照らす」 天台宗を開いた最澄上人に由来する言葉として、広く知られています。一隅とは、片隅のこと。自分が置かれたその場所で、自分のできる...
LIFE|日々のこと

展覧会の《二つの》絵

見慣れた絵とはまるで違う「同じ絵」。一枚の絵がこんなにも違う顔を持っているとは…。 恒例の札響名曲コンサート。今回のテーマは「トランスクリプションの魔法」。原曲に別の音楽家が解釈を加え、編曲によって新しい世界を開く。そんな音楽の可能...
ESSAY|人と社会

何者にもならない

人はなぜ、そこにいるのか。前々回、そんなことを書いた。 では、自分はどうだったのだろう。気がつけば、まだここにいる…。今のところ、それ以上にうまい説明は見つかっていない。それも、小石につまづきながら…。 もっと大きな仕事がした...
ESSAY|人と社会

小石につまずく

前回、「人間なんてそんなものだ」と書いた。 書いてしまった。 人間の動機なんて、立派な志とささやかな虚栄心が入り混じっているものだし、能力のある人が必ず評価されるわけでもない。人間とはそもそも、そんなに合理的でも公平でもない。...
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