ススキノから客引きを撃退! 札幌市が客引き禁止条例制定へ

コロナ
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「客引き」
皆さんのどんなイメージですか?

酔っぱらった殿方たちを「怪しげなお店」に連れて行く。
ノコノコ付いていった客(カモ)は高額の代金を請求される。

こんな風に思うんじゃないですか。

ところがどっこい、こういう類の客引きは「風営法」などの効果もあって、ずいぶんと減ってきているんです。

これに替わって昨今幅を利かせているのが、実は居酒屋やカラオケ店などの普通のお店の客引きなんです。
よく見かけませんか?
店のチラシやメニューなんかを持って、元気に明るく声を掛けてくる若者たち。
カラオケ店のサンドイッチマンみたいな若者たち。
彼らは普通の飲食店が契約している「普通のアルバイト」です。

こういうタイプの客引きが増えて、しつこく付きまとったり道をふさいだりするようなケースが目に余るようになってきました。
かつてのような「プロ」でない分、行動も粗暴で迷惑になるケースが目立っており、中には体を寄せて無理やり店の方に誘導しようとしたり暴言を吐いたりする輩もいて、怖い思いをさせられることもあるようです。

ススキノなど札幌の中心部でもこういう客引きが激増し、街のイメージダウンにも繋がりかねないと地域の関係者は危機感を強めていました。
地元住民や飲食業などの事業者が協力して、啓発やパトロールなどの対策を自主的に講じてはきましたが、現在の風営法や札幌市の条例ではこういった行為までは抑制することができないことから、実効性のある対策が取れずにいました。

加えてコロナが繁華街に壊滅的なダメージを与えるに至って関係者の危機感はビークに達し、行政に条例などの規制を制定して有効な対策を打てる環境を整えてほしいという声が、地域の関係者の中で強まってきました。

そうしたことから、昨年(令和2年)の暮れ頃からススキノ観光協会など地域の関係者が協議を重ね、市の担当者に条例制定を要請してきました。
ボクもその協議の輪に加わっていたので、彼らの危機感を目の当たりに感じてきました。

ただ、客引き行為も一応「営業権」に基づく行為の一端だともいえるため、それらを規制する条例となれば行政としてはその辺りも配慮しながら検討せねばならず、作業は難航することも予想されました。

しかし、そんな中でも市の担当者は極めて前向きに危機感を共有してくれました。
そして今年の8月にすすきの・狸小路・大通地区の地域の方々が合同で、「客引き等を防止するための条例制定に向けた要望」を秋元市長宛てに提出するに至り、いよいよ条例制定の動きが具体化してきました。

こうして、ついに12月7日、札幌市は「客引き等を防止するための条例」の素案を公表。
今後パブリックコメントや市議会論議を経て、来年春の条例施行を目指すとのことです。
行政としては異例ともいえるスピード対応だったと思います。

客引きがいない札幌中心街。
コロナで傷んだ繁華街が元気を取り戻すための大きなイメージアップに繋がればと期待します。
皆さん、コロナの感染対策を万全に、客引きのいないススキノを大いに楽しみましょう!

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