北海道犬をよろしく!🐶

ペット
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北海道犬ってご存じですか?
アイヌ犬とも言われています。

ソフトバンク、白戸家のお父さんでお馴染みですね。

初代白戸次郎ことカイ君

日本犬の一種で、古くからアイヌの人々の狩猟の手助けなどをして北海道に住む人とともに暮らしてきました。
その忠実で凛々しい特徴などから愛好家も多く、現在は北海道のみならず全国で広く飼育されています。

1937年(昭和12年)には、国の天然記念物に指定されています。

原始的な強さがみなぎっている犬種です。「アイヌ犬」と呼ばれた時代がありましたが、昭和12年(1937年)12月、国の天然記念物に指定されました。
北海道の厳しい自然のなかで育まれた北海道犬は、小さめの厚い耳と密集した被毛を持っています。前胸部がたくましく発達しているので、重心が低い印象で、他の中型の日本犬よりがっちりした感じがします。

元来の飼育目的は、北海道の大地に生息する獣を狩ることでした。ヒグマなども相手にする獣猟犬ですから、非常に勇猛な犬だというと思われることもありますが、性格は一般的な日本犬とくらべて、それほどの違いはありません。
昔は、北海道のなかでもいくつかの地方によって犬の系統がありましたが、今では系統による違いや特徴が少なくなり、一つの北海道犬という大きな流れになりつつあります。

法益社団法人 日本犬保存会ホームページより

その貴重な天然記念物である北海道犬を適正に保存するための組織である天然記念物北海道犬協会(本部 札幌市)の会長に、縁あって今年就任することになりました。

ボク自身はワンちゃんが大好きで飼っているものの、北海道犬ではありません。
ゴールデンレトリバーとプードルのミックスのゴールデンドゥードゥルです。
精悍な北海道犬とは真逆なワンコです(笑)

北海道犬ではありません

10月9日(日)に北海道犬協会の年間最大行事である本部展覧会が北海道倶知安町で開催されました。コロナの影響で3年ぶりの開催です。

会長としての初仕事。全国からたくさんの北海道犬が集結する倶知安に行ってきました。

秋晴れの羊蹄山が見事でした!

ノミネートされたワンちゃんは、久しぶりということもあって例年より少なめの約70頭。
さらに当日はコロナで慎重になったのか、欠席も目立ちました。

出番を待つワンちゃんたち
開会式
開催地倶知安町の文字(もんじ)町長からのご祝辞
前回(2019年)の優勝旗の返還(雄・雌)

開会式も無事終わり、いよいよ競技開始。
競技はオス・メス別、年齢別に実施され、年齢は若い順に、稚犬、仔犬、幼犬、若犬、壮犬、成犬、シニア犬に分かれます。
会の目的はあくまで種の保存ですので、特別な運動能力等を競うのではなく、理想の北海道犬像を追及するのです。
そういった観点から体型、立ち姿、歩き方、走り方、行動のコントロールなどが細かく採点されていきます。

ワンちゃんたちの凛々しい姿
こんなカワイ子ちゃんたちの姿も(≧◡≦) 大会デビューはもう少し先です
競技の様子

年齢別に最優秀犬がオス・メス各一頭ずつ選出され、最後に全年齢の最優秀犬の中から、オス・メスそれぞれの総合優勝犬が選ばれます。

オスの各年齢の最優秀犬たち
総合優勝犬 左:力狼(オス) 右:慶音(メス)

近年はワンちゃんを飼う家庭が本当に多くなり、それに伴い室内で飼うのが一般化し、かつてのように「犬小屋」で飼われるワンちゃんはほとんどいなくなりました。
北海道犬は忠実で勇敢な性格、中型犬でありながら大型犬並みのエネルギーに溢れているので、室内犬としては決して飼いやすい犬種ではありません。
ソフトバンクのCMなどで人気となっても、家庭犬としての地位は最近今一つ。数も減少傾向にあるようです。

また、天然記念物に指定されるほど希少な種であるので、他の犬種などと安易に交配ぜずに血統を維持していく必要があります。
そういったことからも、天然記念物としての種を保存していくためには、当協会会員のような方々の飼育・繁殖が近年とても重要になってきています。

ワンちゃん好きもあってお引き受けした協会会長でありましたが、就任してみて初めて北海道犬を取り巻く環境の難しさを知らされました。
この日の展覧会も北海道犬のことを理解し、関係する方々の熱意や危機感、責任感を垣間見る機会となりました。

北海道にお住いの皆さん、厳しい自然の驚異からアイヌの方々や開拓者たちを護ってきた北海道犬のことを是非もっと知っていただきたいと思います。
別に飼ってみてくれとは言いません。
こういう犬たちとともに、現在の私たちの暮らしが築き上げられてきたということを、知っていただきたいのです。

また時々このワンちゃんたちの話題を取り上げていきますね。

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