2月21日(月)札幌市議会令和4年第1回定例会で自民党及び民主市民連合の代表質問が行われました。
その質疑の中で、市民最大の関心事である除排雪に関してと、町内会に関する質疑がありましたので、前後編2回に分けてレポートします。
前編は除排雪対策に関してです。
小竹ともこ議員からの質問
質問に立ったのは自民党・小竹ともこ議員(豊平区選出)。
小竹議員は、今冬の大雪による混乱を招いている大きな要因として、かつては豊平川河川敷などに相当量あった雪堆積場が近年郊外へと追いやられ、排雪作業の効率が著しく低下してきたことを挙げ、市内中心部に改めて雪堆積場を確保して排雪作業の効率を改善することの重要性を指摘。
中心部への大型の雪堆積場確保に当たっては、河川を所管している国など様々な関係者との厳しい協議が必要になることも踏まえながら、「努力していく」ことの必要性を説き、改めて議論していくことを提言しました。
この考え方については、ボクのブログでも以前紹介していますので、改めてリンクを貼っておきます。
また、雪堆積場の新規確保には長期にわたる協議等が必要なことから、現行の堆積場の受入容量拡大などを地権者や管理者に協力に要請することや、地域に多数ある公園や学校のグランドなども雪捨て場としての活用を拡大するよう、関係の制度などの周知を強化するよう促しました。
ボクも先日、公園を上手に雪捨て場として活用・管理している町内会事例やパートナーシップ排雪にグラウンドを開放している小学校などを視察して、ブログにレポートを挙げています。
小竹議員にもこの件については提案させていただきました。
秋元克広市長の答弁
これらの質問に対し、秋元市長からは概ね以下のような答弁がありました。
- 過去最大排雪量となった平成7年度の受入量にも対応できる排雪容量を準備していたが、それでも不足が懸念される事態。
- そのため、緊急に国や北海道と協議して既存雪堆積場の容量拡充を図るとともに、新たに7か所の堆積場を確保。
- 来シーズン以降、緊急時用の雪堆積場や大規模公園などの公共用地を活用した雪置き場などなどの準備を検討。
- これらの実現に向け、関係機関に協力を打診していく。
雪堆積場の緊急的拡充と翌年度以降の拡充に向けた取り組みを行うということでありましたので、小竹議員の提言に一部前向きな考えを示したといえます。
是非とも、この答弁どおり速やかかつ積極的に行動を起こしてほしいと切に願います。
ただ、いくら全体容量を拡充しても、遠隔地の雪堆積場ばかりでは運搬の回転が上がらず、排雪効率とコストは改善されません。
やはり近場の雪堆積場や流雪槽などを確保しなければ改善は困難です。
この点については秋元市長から全く考え方が示されませんでした。
確かに困難な課題であることは間違いありませんが、もう少しこの点への問題意識を示して欲しかったところです。
「堅実」が持ち味の市長ですが、こういった市民全体が危機的な状況にある中ですから、思い切ったチャレンジの姿勢も求められるのではないでしょうか。
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